Seiwa University

地域連携・社会貢献

出前講座(授業)

目的

本学では、地域の生涯学習を支える「知の拠点」として、地域の大きな期待に応えるべく、高等学校と清和大学との相互の教育に係る交流・連携の一つとして、本学の教職員による出前講座(授業)を実施しています。

この講座は、大学レベルの講義受講や体験の機会を高校生に提供することにより、高校生の興味・関心を高め、視野を広げながら、進路に対する意識や学習意欲を高めるとともに、高校・大学双方の教育力の活性化を図ることを目的としています。

出前講座分野と内容(例)

2023年度は以下の授業が可能です。

分野 テーマ 担当
言語学 ことばの実験室 大倉直子准教授
私たち人間が持っている、ことばを話す能力。どんな仕組みになっているのだろう。それを調べるのに、試験管や顕微鏡はいらない。「ことばの実験室」は、ひとりひとりの頭の中にある。色々な文や単語を作りながら、頭の中に入っていることばの仕組みを一緒に探ってみよう。
英語 英字新聞で学ぶ世界のこと、日本のこと 大倉直子准教授
別の場所から眺めると、いつもの景色が違って見える。英字新聞を読むってそんな感じ。4コママンガやクイズから楽しく始めてみましょう!
英語 英語のモヤモヤ、解決します! 大倉直子准教授
なぜ"may"には、「~してもよい」と「~かもしれない」の2つの違う意味があるの?なぜ仮定法は過去形を使うの?モヤモヤしながら何となく使っている英語の謎を解き明かします。
英語 ペット事情を英語で! 大倉直子准教授
皆さんはペットを飼っていますか?今やペットは家族の一員という方も多いでしょう。ペットにまつわる色々なことを英語で考えてみましょう!
法律 3つのタイプの法規制 今井康介准教授
あなたは、大学に進学が決まり、自動車の運転免許を取りにいくことにしました。無事、免許を取りましたが、はじめての運転で、人をはねて事故を起こしてしまいました。この場合、法的にはどのような責任を追及されるのしょうか、3種類の法的な責任の役割や意義を考えてみたいと思います。
法律 野焼きと刑事罰 今井康介准教授
廃棄物の野焼きは、なぜ禁止されているのでしょうか。また、どういう場合に野焼きは許されるのでしょうか。千葉県でも苦情が多い野焼きについて、考えてみましょう。
法律 SNSと侮辱罪 今井康介准教授
令和4年、刑法改正が行われ、侮辱罪の法定刑が引き上げられました。これは、SNSにおける侮辱問題が、改正の原因だと言われています。そこでSNSの侮辱問題を題材として、侮辱罪、刑法改正の影響を考えてみたいと思います。
法律 経済刑法とは? 今井康介准教授
みなさんは、犯罪と聞くと、何を思い浮かべますか。経済活動を行っている中で生じる犯罪もあります。会社の内部情報を使ってインサイダー取引をしたり、会社が組織ぐるみで不利益な事実を隠したり…。なぜ、こういう行為が処罰されるのでしょうか。経済刑法について考えてみましょう。
法律 レジ袋 なぜ無料じゃダメなの? 手塚一郎教授
レジ袋の有料化という身近な変化を手がかりに環境問題について考える授業です。
法律 兄弟げんかの収め方 手塚一郎教授
一つだけのケーキをめぐって始まった兄弟げんか。あなたならどうやって収めますか?勝ち負けを決めること…?いえ、それ以外の方法を考えてみましょう。
法律 口約束でもお金は払う?(契約のしくみに触れる 手塚一郎教授
契約を結ぶことで義務を背負うことになる意味を法的に説明し、成人後に「賢い消費者」になるためのきっかけを提供します。
法律 保険をめぐるあやしい事件 清水太郎准教授
生命保険や自動車保険など、保険は私たちの生活に必須のものと言えます。しかし、それを悪用する者が絶えません。そこで、どのような事件が起きているのかを見てみましょう。
法律 LGBTQ+ をめぐる諸問題 清水太郎准教授
いわゆるLGBTQ+と呼ばれる方々は、電通の調査によると、全人口の約9%いらっしゃいます。この数字を大きいと思うか、小さいと思うかは、人それぞれですが、どのような問題を抱えているのかを法的に考えてみましょう。
法律 犯罪をなくすことは可能なのか? 百合草浩治准教授
刑法があるのに、なぜ、犯罪はなくならないのか。そういう素朴な疑問について、一緒に考えましょう。
法律 憲法、民法、刑法の違い 百合草浩治准教授
世の中にはいろいろな法律が存在します。「どういう法律が存在するの」、「それぞれどのように違いがあるのか」、身近な問題から学んでいきましょう。
政治 18歳選挙権 福島都茂子教授
長らく20歳以上とされていた選挙権年齢が、2016年から18歳以上に引き下げられました。なぜでしょうか?どうやって投票先を選んだらいいのでしょうか?
国際 戦争はなぜ起こるのか? 福島都茂子教授
2022年2月、突如ロシアがウクライナに武力侵攻しました。一体なぜロシアはそんなことをしたのでしょうか?現代の戦争について考えてみましょう。
経営学 ケース・スタディという新しい学び 野呂一郎教授
清和大学では、アメリカの大学院でしか行わない「ケース・スタディ」を演習で行っています。ディスカッション中心の学びを体験しよう!
歴史 赤穂事件からどんなことを読み取るか? 田中秀典准教授
忠臣蔵の物語として有名な赤穂事件について、幕政上の意義などを中心に、法制史的な視点から考えます。
倫理 食べ物と「いのち」のつながりを考えてみよう 小松伸之准教授
私たちが食べているものはどこからやってくるのでしょうか。映画やアニメを教材に、食べ物となる「いのち」の存在、関わる人々の姿などを通して、食との向き合い方を考えてみましょう。
倫理 絵本から「いのち」について考えてみよう 小松伸之准教授
私たちが生まれてきた「意味」とは何でしょうか。絵本を教材に、グループディスカッションを交えながら「いのち」のあり様について考えてみましょう。
社会 世界遺産とは何だろうか? 小松伸之准教授
世界遺産は授業やメディアでたびたび取り上げられますが、そもそもどのような文化遺産・自然遺産が世界遺産となりうるのでしょうか。スライドを用いて事例を挙げながら、それぞれの「価値」について考えていきます。
情報 情報処理の基礎 -情報の整理と活用ー 松岡東香教授
高度情報化社会を迎え、企業や個人が抱える情報は肥大化する傾向にあります。一方で、ビジネスの現場では、情報を迅速に受信、処理、発信する環境構築が求められています。本授業では、身の回りにあるモノや書類との向き合い方を情報システムの観点から見つめ直し、整理整頓やファイリングに関する方法論について理解を深めて行きます。
情報 高度情報化社会とプログラミング教育 松岡東香教授
高度情報化社会における世界経済の変容を俯瞰し、プログラミング教育導入の背景や情報系人材の役割と資質について解説します。また、AIが台頭する世の中で一般的な社会人に必要とされるチカラや、公務員や企業人を目指す学生にとって有用な情報系の資格なども紹介します。
情報 日本人とコンピューター 谷津貴久准教授
日本は早くからコンピューターの開発に取り組んでいた国の一つです。その過程で独創的な研究成果も生まれ,コンピューターを利用したさまざま製品を世に生み出してきました。それらを概観しながら日本人とコンピューターとのかかわりを振り返ってみます。
情報 コンピューターと文字の話 谷津貴久准教授
キーボードのアルファベットやカナがあのような並び方になっているのはなぜか、カタカナとアルファベットにはなぜ「半角」と「全角」があるのか、日本発の「絵文字」の国際化など、コンピューターと文字にまつわるお話です。
情報 情報セキュリティと人間 谷津貴久准教授
情報セキュリティが脅かされる事態には、純粋に技術的な事柄以外に人間がからむ事柄も少なからずあります。そのような事柄の典型例を紹介し、人間の基本的性質が情報セキュリティに与える影響をお話しします。
情報 フリーソフトウェアと自由な社会 谷津貴久准教授
今の世に欠かせないインターネットは、フリーソフトウェア(オープンソースソフトウェア)と呼ばれる「自由な」ソフトウェアに支えられています。その歴史と広がりをお話します。
スポーツ スポーツのルールと倫理 松宮智生准教授
スポーツにおけるルールとは何か? なぜスポーツのルールを守らなければいけないのか? スポーツをより面白くするにはどのようにルールを変えれば良いのか? 具体的な事件・事例をもとに、現代のスポーツにおけるルールの問題について考えます。
スポーツ スポーツとジェンダー(性別) 松宮智生准教授
多くのスポーツは男女の2つに分けられていますが、人間のからだや心のあり方は実にさまざまです。男性ホルモンが多く筋骨隆々な女性アスリートは女子種目で競技できるのか? 男性から女性に性を変えたアスリートは女子種目に参加できるのか? 現在議論されているテーマを中心に、スポーツにおけるジェンダー(性別)の問題について考えます。
スポーツ 障がいとスポーツ 松宮智生准教授
脚に障がいをもつプロゴルファーはカート(移動用の小さな車)に乗ってプレーをしても良いのか? 義足をつけた走り幅跳びの選手はオリンピックに出場できるのか? スポーツにおける実際の事例をもとに、障がいに対する合理的な配慮とスポーツにおける平等や公平について考えます。
スポーツ科学 日常・スポーツ場面における「なぜ」を科学する 酒本夏輝講師
日々の生活やスポーツの場面において「なぜ」という疑問に思うことはないでしょうか?例えば、緊張すると心拍数が上がったり、久しぶりに運動すると筋肉が痛かったりしますよね。身近にあるそんなことを科学すると、そのしくみが見えてきます。
スポーツ心理学 「あがり」のメカニズムとその対処法 榎本恭介講師
過度な緊張や不安が引き起こす「あがり」という現象は、スポーツにつきものです。そのメカニズムや対処法について、スポーツ心理学などの観点から解説をします。
スポーツ心理学 ルーティンの作り方と実施のポイント 榎本恭介講師
様々なアスリートが実施しているルーティンは、パフォーマンス向上について科学的に効果が確認されている技法です。本授業では、スポーツ場面におけるルーティンの作り方や、ルーティン実施の際のポイントについて紹介します。
スポーツ心理学 認知行動療法に基づいたストレスマネジメント 榎本恭介講師
皆さんは日々のストレスにどのように対処しているでしょうか。本授業では、認知 (考え方)と行動に働きかける認知行動療法という心理療法に基づいた、ストレスの対処方法を紹介します。
スポーツ生理学 運動と筋肉 酒本夏輝講師
人間には、3つの筋肉が存在する。「骨格筋」、「心筋」、「平滑筋」であります。これらの筋肉にはそれぞれ共通点と異なる点があり、我々の身体を支えています。身体活動(運動)を行う時には、これらの筋肉がどのような働きをしているのかを紹介します。
スポーツ生理学 スポーツ現場に生かす運動生理学 酒本夏輝講師
運動生理学とは、運動によって人体にどのような変化が生ずるか、その現象としくみを研究する学問である。どのようにしたらパワーが付くのか、心肺機能が向上するのか等を学ぶ。
進路 就職のことは今から考えろ 野呂一郎教授
大学生になってからでは遅い!新・高校生のための就職論。
進路 留学のススメ 野呂一郎教授
コロナウイルス感染拡大後の世界は、再びグローバリゼーションが焦点になります。私自身のアメリカ留学経験から、「アナタを広げる」提案をします。
進路 公務員は楽で安定している? 菅原洋昌特任准教授
「楽」と「安定」という言葉は、長く公務員のイメージとして定着してします。でもこの2つは全く違うものです。公務員の職種や仕事内容に触れながら、この2つの言葉の違いを説明していきます。
進路 公務員試験に受かる勉強法 菅原洋昌特任准教授
近年ますます人気の高まる公務員という職。高倍率のため、合格するのが難しいと思っていませんか?実は確立された受かるための勉強方法があります。合格へと確実に近づくその方法をお教えいたします。
進路 公務員試験に受かる二次試験対策 菅原洋昌特任准教授
二次試験の中心となる面接。面接も試験の一部なので、一次試験同様、しっかりと対策をとることが大切です。面接では、どんなところを見られているのか、受かるためにはどうしたらよいのかを説明いたします。

上記以外でも可能な限りご要望に応じます。詳しくはお問い合わせください。

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費用

千葉県内は無料でお伺いします。開講するにあたって特別に費用がかかる場合は、ご相談申し上げます。

問合せ・申込先

下記まで、ご連絡ください。必要があれば、事前打ち合わせに職員を派遣します。

入試広報センター入試係
電 話:0438-30-5566
FAX:0438-30-5550
E-mail:nyushi@seiwa-univ.ac.jp

連携の取り組み

清和大学で実施した出前授業の例

実施例1)

テーマ

異文化コミュニケーション ~メディアで見えてくる視点の違い~

[キーワード]異文化コミュニケーション、人種、ジェンダー(LGBT)、経済格差

実施内容

対象 千葉県立成田西陵高等学校
・環境建設科:第1学年 40名
・情報科学科:第1学年 40名
高校からのご要望 「コミュニケーション」や「協働」、「助け合い」などをテーマに授業を展開してもらいたい。
できれば生徒たちが実際に「考える」場面のあるアクティブなものが組み込まれていてほしい。
概要 参加者にCM等のメディア情報を見せ、まず、クラスの中でお互いの感想に触れた後、次に、異文化圏(メディア・ネット)の反応について想像してもらう。その後、同じものでも見る人が違えば多様な意見があり、唯一の正解があるわけではないことを説明する。唯一の正解がない一方で、ある表現が特別な意味を持つ場合があることを例示する。全体を通じて、そうした異文化における視点の違いについて理解に努め他者を尊重することが大切であることを感じてもらう。
形式(45-50分)
  • スクリーン映写と対話を取り入れたレクチャー 60%
  • ペア・グループワーク 40%(意見を出し合ってまとめを代表が発表する)
主な題材例
  • CMの炎上例(人種)
  • ゲームのキャラクター設定における配慮(ジェンダー)
  • SNSのユーザー設定における配慮(ジェンダー)
  • CM映像(経済力、ジェンダー、人種)
  • 著名人のコメント(ジェンダー・異文化理解の姿勢)
必要設備 スクリーン映写・音声出力が可能な環境

実施例2)

テーマ

[1]大学入試システムと学習 [2]面接試験の概要と対策

[キーワード]大学入試、ジェネリックスキル、IT社会、思考の可視化、モラトリアム

実施内容

対象 わせがく高等学校・柏学習センターで学ぶ1、2年生 約30名
高校からのご要望 進路ガイダンス的な展開の時間を設定した。
同時進行で分野別分科会を行うが、大学進学を考えているものが30名ほどいるので、大学で学ぶことの意味や進学のための学習方法、試験システムそのものについても学ばせたい。
生徒自身が考え、発言する場面があるような展開がほしい。
概要
  • 大学入試の形態とその概要について知るとともに、各入試で問われる「力」について考えてみる。多様な入試形態とそれに対する対策を考える時、いかに日頃の学習への取組みが大切かを考えさせたい。
  • 入試形態の変化に伴い、重視される面接。AO入試や推薦入試形態に多く採用される「面接」の概要について知るとともに、必要とされる「力」について考えてみる。
形式(40分)
  • スクリーン映写と対話を取り入れたレクチャー 70%
  • チャート、マップ作成等のアクティブな時間 30%
主な題材例
サブテーマ
  • これから君たちが担っていく社会はどうなる
    求められる力 -知識・技能の習得、定着だけじゃダメ-
    大きく様変わりしている大学
  • 大学に何をしに行くのだろう
    モラトリアムとしての大学生活
    大学のアドミッションポリシーってなに?
    思考の可視化をしてみる -自己分析ピラミッドと串団子-
必要設備 スクリーン映写・音声出力が可能な環境(HDMI接続の可能なプロジェクターとスクリーン)
参加者が少人数の場合は、iPadでプレゼン。