Seiwa University

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本学の授業紹介:学びのステップアップ

本年度の終わりに、いくつかの2年次ゼミ(「法学・政治学演習」「教養演習」)において研究発表会を行いました。学生たちがそれぞれ興味深いテーマで学習の成果を披露しました。3年生からはより専門的なゼミ「研究会」(法学・政治学)で考察を深めます。

以下、3名の学生が発表の概要と次年度からの研究について紹介します。

「コロナ禍における子供達の遊び場」伊勢理久也(スポーツ法コース2年)
コロナ禍で外に出られない子供達には「サンマの喪失」(サンマ=三間:空間・時間・仲間)と呼ばれる状態が続いています。外で遊べないことによって、遊びの中で養われる体力やコミュニケーション能力などが育ちにくいことも指摘されています。また、道路で遊ぶ子ども達(道路族)をめぐって近隣トラブルになる事例も見られます。子供の遊びには、教育、健康、住民自治、都市計画など、重要な課題が含まれています。コロナ禍では問題がより顕在化するので、来年度、このテーマをさらに深く考えていきたいと思います。

「スポーツ指導における諸問題の根源:指導者に着目して」玉城雄太(スポーツ法コース2年)
私はこれまで多くのスポーツ指導を受けてきました。スポーツ指導は、本来、選手の可能性を広げるためのものですが、なかには、指導者の経験や考えを押し付け、選手の可能性を潰してしまうような指導を見たこともあります。指導者に専門的な正しい知識をもってもらうために勉強の機会や資格の整備が必要です。これまで学校などにおいて、指導による事故があっても指導者個人の責任が問われることはあまりありませんでしたが、近年、個人の責任を問う裁判も現われてきています。来年度からは「民法」の研究会でスポーツ指導の責任について考えたいと思います。

「国際オリンピック委員会(IOC)の新指針:性自認と身体的性の多様性に基づく公平性、包摂性、非差別に関する枠組み」仲主美波(法学コース2年)
2021年11月、IOCが新たな指針を発表しました。2015年からある現行ルールのもとで、トランス女性の選手がルールの条件を満たして女子種目に出場しても、多くの批判を受けています。また、生まれつき男性ホルモンが多い女性選手が女子種目に出場できない事態も生じています。IOCは、現状を改善するよう、各競技団体が新たなルールを作るための指針を発表しました。今後、スポーツ界で新たなルールが作られていきます。来年度から「スポーツ法」の研究会でこれらのルールについて掘り下げて研究したいと考えています。

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